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金草鞋の小湊参詣

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       方言修行金草鞋十七編 
           「こみなと参詣房総往来記」  房総往来道順略記

 当時の旅では、どのような道(街道)を用いていたかを知る参考資料として整理してみました。

・著者 十辺舎一九  文政10年(1827年(明治維新の41年前) )


<緒言>
 行徳とり始め、浜街道を経て、小湊にいたり、それより、清澄豆原初日の峰、笠森に参詣し、浜野に出る道を記す。
  鹿野山、鋸山、保田羅漢、那古観音等は濱街道のうちなり。其他名所古跡もらさず委くす。
  舟路は登戸、寒川、木更津船百首、天神山よりの海上。相州浦がに至る。・・・・・

kominatomoto1.jpg                            第1図 文中の図面

        

kominato1.jpg                     第2図  現在地への置換え
                 凡例   赤線 道中記ルート、緑線 図面の記載ルート

  記述の内、坂東巡礼の千葉寺、高蔵寺、那古寺、清水寺、笠森寺に関するルート情報を抜粋すると以下のとおりです。

1.奈良和・木更津の項
 木更津より25丁ゆきて大田(*真舟村)なり、このところより高倉、やながせ(*矢那?)のかたへゆく道あり。

2.鹿生山・佐貫の項
 鹿野山は大田より3里。・・・・鹿野山より佐貫へ3里あり。

3.市部・那古の項
 勝山より新湊をすぎて、市部(*岩井村)の宿、それより木の根峠をうちこし、那古村にいたる。此のところ飴の名物、観音門前に飴やおほし。那古寺は千手観音、坂東順礼第三十三番目の札所なり。

4.大滝の項
 大多喜は御城下なり。これより清水観音へ3里。これは坂東三十一番の札所なり。(*三十二番の間違いです)

5.長南の項
 長南より東浜、一宮(*一宮町、JR上総一ノ宮)へゆく道あり。叉、銚子街道、千町(*JR茂原駅の北東方向の東郷)、大網、東金のかたへゆく道あり。ここより江戸道は、長柄山へ出て、潤井戸へゆけども、これより笠森へ参詣し、茂原、鷲の巣と、まはるなれば、長柄山のかたへはゆかず。

6.笠もりの項
 笠森観音、坂東三十一番の札所なり。此所より長柄山へ二里、江戸へかへる道順なれども、これより長南にかへり、茂原鷲の巣へまはるゆへ、一里後へ戻る。

7.茂原の項
 笠森より長南へもどり、長南より法華谷(*長南町坂本。日蓮宗法華寺。日向上人の墓あり)。それより高師(*JR茂原駅の北側)へでる。此高師より本納へ一里、埴谷へ三里ゆく道あり。叉、千町(*茂原市東郷)、大網のかたへもゆく道あり。茂原へは一里。・・・・・茂原は、・・・・・これより鷲の巣へ近し。

kominatokasamori.jpg

                           第 3図 笠森観音付近の経路図

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